世界で生息するウニの種類は約900あり、その内日本には100種類以上あると言われています。もっとも日本の市場で多く出回っているのは「バフンウニ」「ムラサキウニ」「エゾバフンウニ」「アカウニ」「キタムラサキウニ」の5種類です。これらウニは、種類によって生息地や旬の時期が異なります。天然自然であるウニには、時期によって苦味があったり、崩れやすく柔らかで張りのない状態など、本来のウニの味を試しめないことがあります。そしてまたウニの保存のために、日本では各港の組合によって禁漁期間が決められています。
新鮮なウニほど甘みがあり、また味わいもさることながら栄養も魅力です。ビタミンAと同じ働きをするエキノネン、ビタミンB1やB2、グルタミン酸、血液をサラサラにする効果があるEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富含まれていますので、ウニを食べることで皮膚や粘膜を丈夫にし、美肌効果や滋養補給も期待できる海の幸です。
ウニは塊がしっかりしていて、粒が際立って艶のあるものが美味しいとされています。
さて、都内でたっぷりとウニを味わえるお勧めの店をいくつかご紹介しましょう。
築地:鮨國
ウニが食べたくなったら、まずはここがお勧めです。築地で毎日新鮮な食材を仕入れる鮨國の人気は「こぼれウニ丼」。小さな店ですが、開店前から人が常に並んでいます。季節ごとに厳選した特上のウニが、どんぶりから溢れるほど贅沢にのった記憶に残る一品です。人気の「こぼれウニ丼」はネタがなくなり次第終了してしまうので、気をつけて。