あなたはどの時代のベルリンが好きでしょうか? 陰鬱とした30年代、デヴィッド・ボウイやイギー・ポップが街に引っ越してきたサブカルの70年代、それともヴィム・ヴェンダース監督の映画『ベルリン天使の歌』で描かれていたような共産主義社会?
どの時代に興味があっても、この街はその時ごとに様々な形のアートにその足跡をしっかりと残しています。好きな時代にタイムスリップ出来る良い方法のひとつとして、レトロなスタイルのホテルに宿泊することをお勧めします。ここにいくつかご紹介しましょう。
ホテル-ペンションフンク
1910年頃の映画スターといえば、真っ先に名前が挙がるのはアスタ・ニールセンかもしれません。デンマーク出身の女優はベルリンで70本以上の無声映画に出演し、シャルロッテンブルグのアパートに30年代頃まで住んでいました。住まいは80年後にホテル-ペンションフンクとなりましたが、雰囲気はその当時のままです。19世紀中期の建物の中にあるこのホテルには、アンティーク家具や敷布などで飾られたアールデコスタイルの部屋があります。