境内の能舞台で、平安装束の十二単に身を包んだ女性や子どもたちが、かるた(百人一首)の手合わせをします。近年人気の競技かるたのような「払い手」は禁止されていて、札を押さえる「押し手」で競われることもあり、優雅な雰囲気に包まれます。
境内に小倉百人一首を読み上げる声が流れると、華やかな雰囲気の中で鮮やかにかるた札を飛ばす妙技が披露されて、お正月気分が一層盛り上がります。
御香宮(ごこうのみや)神社(伏見区)は、もともと御諸(みもろ)神社と呼ばれていました。862年に境内で良い香りの清水が湧き、飲んだ人の病気がたちまち治ったため、清和天皇から「御香宮」の名を賜ったと言われています。