RIBA賞の審査員たちは、最終審査に残ったひとつのプロジェクトがブラジル西部ブラジリアから約100キロのアマゾンとの境近くに実現するとは予測していなかったことでしょう。また、世界で最も重要な建築に与えられる賞で優勝するとも想像していなかったでしょう。予想に反して、最も大きなプロジェクトが社会を変えるきっかけとなりました。
チルドレン・ヴィレッジは、13歳から18歳まで500人の子供が、学校に通うために週日の間生活する施設です。この子供たちは村の中心まで、雨や40度を超える気候の中、長く険しい道を歩かなければなりません。この子たちが、心地よい部屋で共同生活しながら共に学び、遊べる「家から離れた家」を提供しています。卒業後には社会で働けるように修学した資格も与えられ、これまで10万人の子供たちを社会に送り出した1956年創立されたブラデスコ・ファウンデーションがこの資格を供与し、ブラジルの未開発地域に学校や共同生活施設を提供しています。