コスメの原材料や生産プロセスを把握することは容易ではありません。けれどもOway(オーガニック・ウェイ)は、特性を透明にしてトレースビリティを大切にすることをアイデンティティとしています。全てはOwayの本社があるボローニャの丘陵から始まりました。この会社は自然のエッセンス、ローランド・ブランドを昔から生産する企業で、5万m2の自社植物園を持ち、キロメトロゼロで全ての原材料を自社生産しています。
ここでの植物を栽培するビオミナミズムとは、化学薬品を一切使わず、自然環境を大切にした土に優しい栽培法です。
家族経営を引き継いだロランド社の取締役代表ルカ・ラガナ氏に話を聞きました。
SJ:Owayはどのようにスタートしたのですか?
LL:90年代からロランドからOwayへの移行を考え始めました。最初はオーガニックで、そしてビオミナミズムへと変わりました。25年前からオーガニックの原材料を使い、日々オーガニックな生活をすること。そして「栽培する」ことを人と環境の間のモラルとして大切にしています。今日全てのプロセスにおいて、使用済みのパッケージの再利用まで含めて、もっとも自然で環境に優しい方法でコスメを生産しています。私たちはパッケージからプラスティックを一切排除した最初の企業で、容器にはガラスやアルミ、そして100%リサイクルして使用しています。
SJ:今日において最新技術とは、いかに自然な方法で生産するかという気がするのですが、それはコスメ業界も同じでしょうか?
LL:見た目の美しさよりもいかに自分が美しく感じられるかが重要です。それには精神面や心理的な要因、周囲の環境など心のバランスが影響します。ピュアな自然に戻ることが一番です。アロマオイルや水分補給成分などは、植物の栄養成分と科学の融合から生まれます。製品とその効果、そしてパッケージを通じて、いかに環境に優しい方法であるかを伝える必要があります。健康的だった昔に戻れる事が理想ですが、将来を見つめて科学とリサーチの力で努力しなければなりません。