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冬の贅沢な食材のひとつは蟹。特に山陰地方では雄のズワイガニを松葉ガニと呼び、冬の食卓の逸品として高額で取引されます。
ズワイガニは水揚げされる地方によって呼び名が変わります。丹後半島では「間人蟹」、北陸では「越前蟹」か「ずわい蟹」、秋田地方では「たらば蟹」と呼んでいます。漁獲時期は毎年11月6日ごろ、寒さの到来とともに始まり、翌3月20日ごろまで続きます。
深海に住み、大きな雄カニは1メートル近くまで成長します。
松葉ガニの名前の由来は、カニの殻を肺で水につけると身が松葉のように広がるから、昔は茹でるために浜に大釜を用意して松葉を集めて燃やしたから、松葉が落ちる頃に獲れるからと諸説あります。
食べ方も様々ですが、生でカニ刺しとして、もしくは蒸しガニや鍋、焼きガニなど、どのように食べても美味しいことも人気の秘密。松葉ガニの味わいの特徴は、淡白な旨味と繊細で強い甘み、そして濃厚なカニ味噌にあります。
そしてカニの旨味には日本酒がピッタリです。濃醇旨口な日本酒なら理想的でしょう。
山陰の温泉に入ることを楽しみに蟹を食べる旅に出るのもまたこの季節ならではの楽しみです。今では便利なクール便を使って自宅で簡単に味わうことも可能です。
Author:スローウェア・ジャーナル