田貫湖:静岡県富士宮市
富士山は気象によって全景が見られないことが多いため、気まぐれだと言われています。けれど富士箱根伊豆国立公園内にあるこの湖には、曇りでも湖面に「浮き富士」、つまり逆さ富士が映ります。田貫湖は周囲3,3キロで水深8メートルほどの小さな湖で、富士山を真東に見ることができます。空気が澄んだ冬場には、雪化粧した逆さ富士が、4月と8月の20日前後には山頂から朝日が昇り「ダイヤモンド富士」を鑑賞できます。
朝霧高原:静岡県富士宮市
朝霧高原は、富士山西麓に広がる標高700から1000メートルの緑豊かな高原で、5月から8月にかけて朝夕霧の発生が多いため、この名がつけられました。この高原から間近に仰ぎ見ると、遮るものがないために大迫力の富士山を堪能できます。赤桐高原は牧草地隊のため、他にはない牧歌的な富士山が鑑賞できることも特徴です。
山中湖パノラマ:山梨県山中湖村
山中湖と富士山は非常にフォトジェニックで、眼下に山中湖、その向こうの梨が原を超えて富士山まで奥行きのある展望が楽しめます。特に辺り一面が夕日で真っ赤に染まり、山裾の紅葉がワインレッドになる秋は幻想的とも言えます。山中湖の展望台からは、遠く南アルプスまで見渡すことができます。また、冬にはダイヤモンド富士を長期にわたって観ることができるのも特徴です。
筑波山
富士山の全景が見られる場所は意外に知られていません。筑波山は関東地方東部、茨城県つくば市北端にある標高877メートルの山で、西側は男体山、東側は女体山と呼ばれています。女体山からは遮るものがないため、関東平野のかなたにすっきりとした富士山の全景を鑑賞できます。また東京のビル群や住宅街を背景にした富士山は、筑波山ならではの絶景スポットです。
Author : スローウェア・ジャーナル