大西洋については、実際にはわずか5%くらいしか知られていません。しかし海が非常に重要な役割を果たしていること、そして限られた資源であることはよく知られています。海は気候を左右し、CO2を吸い込み大気を循環させています。地球上の半分に至る酸素を生み出していますが、お金に換算できないほど重要です。例えば、職業、観光、食料、海の成分から作り出される薬品など、数え上げたらきりがありません。
この問題の重要性を否定することは、草が生えず、乳の出ない牛と同じとなります。
何が起こっているのか?
現在400ケ所の死滅エリアがあると言われています。つまり酸素レベルが低く、このエリアには生物が生存できないと指定されたエリアです。時には偶然このような死滅エリアができることもありますが、死滅したエリアの大半は農業や工業で使用された薬品による環境破壊です。
この問題に加えて、大西洋から北極の1,600キロ近くまで沢山のプラスティック破片が浮遊しています。これは我々が消費する食品のための生産や販売、流通のための大量のプラスティック消費に由縁しています。プラスティックは海に流れても消えることはなく、多くの問題になっています。
これは廃棄されたゴミやプラスティックだけでなく、CO2の発生によって海水が酸化していることも海へ悪影響となっています。
オーシャン・クリーンアップ:プラスティック破片のバリアを回避する
大西洋をクリーンにする事業で知られる企業があります。この企業は、ザ・グレート・パシフィック・ガーバージュ・パッチとして知られ、プラスティック破片で汚染された海のエリアからスタートしました。最近大西洋会議が開かれ、このまま時間が経過すると、プラスティックによって2050年には魚が死滅すると発表されました。ザ・オーシャン・クリーンアップは、5年間で50%も海を清掃することが可能です。このプロジェクトは23歳のボーイアン・スラットに立ち上げられ、周囲の海水を海の上から特殊なフィルターによって循環させてクリーンにします。回収したプラスティックは別の形にリサイクルする企業に販売されます。つまり自分たちのできる範囲で全てを循環させるということを目的にしています。現在5つのガーバージ・パッチが大西洋で作動しています。遅すぎないうちにクリーンできるでしょうか。